自然は我々に様々な滋養をもたらします。特に、絵を描く人間にとってはこの上ない視覚的な養分を与えてくれます。森や山は木々の緑を変化させ、抜けるような空は、海に深い青を映します。目を閉じても自然は我々に語りかけます。風のそよぐ音やむせかえる草の匂い。そして日の当たる土の暖かさも我々の心に、確実に"何か"を刻み込んでくれます。私は自然から授かるそれらの恵みを、絵画という表現で目に見える形にしたいと思っています。
とりわけ今は、海中に興味を持っています。海の中は密度が均等でオールオーヴァな感じがして、私の絵画意識と符合するところがあります。シュノーケルをくわえながら海に浮かぶ浮遊感も私を刺激します。
画面という制約の中で、そのキャンヴァスの外側にまで広がりを想像させることで、私は絵画に、無限に広がる連続性と、その広がりを一点に集めた求心性の両方を込めたいと思っています。
Nature brings us various nourishments. Especially, nature gives the greatest visual nourishment for human who drawing a picture. The forest and the mountains create different green of the trees, and the sky projects deep blue on the sea. Nature speaks us even if we close our eyes. A sound of wind rustles in, a smell of grass, and warmth of sunny ground, they are strongly impressed on our mind. I want to make those blessings to be given from nature form to be visible by expression of a picture.